心に残った医療の話
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ストーマの種類と装具などについて

ストーマとはギリシャ語で乳頭状に突き出した口という意味で、癌やその他の病気の手術で病巣を摘出した後にお腹に新しく作られた排せつ用の出口のことです。

大きく分けて消化管と尿路の2種類存在し、粘膜でできているため赤い色をしています。

ストーマは腸や入管をお腹に出しますので、さまざまな心配があるかもしれません。

例えば、乾いたり触ると痛かったりしないのか、お風呂に入るときにお湯が入ってこないのかなどです。

しかし、心配はいりません。

粘膜でできているため粘液などが出て乾くことはないですし、神経が通っていないため触っても痛みを感じることはないです。

また、常に内部から外に向かって圧力がかかっているため、お風呂に入っても内部にお湯が入ってくることはありません。

ストーマをつくることによる大きな特徴は、排せつ物をコントロールする括約筋がないため便や尿の排せつをコントロールできないことです。

自分の意志とは関係なく、排せつ物が出てきてしまう状態になります。

そのため、装具と呼ばれる便や尿をためるための袋を取り付け、排せつ物が溜まったらトイレ行って処分します。

装具は主に直接皮膚に貼りつく板の皮膚保護材と排せつ物を受け止める袋で作られており、防臭や防水効果がありますので匂いや漏れのトラブルの心配はありません。

種類も約3000種類あり、自分に合ったものを選ぶことが可能です。

アクセサリーも豊富で消臭グッズひとつとっても粉末や錠剤、液体にシートタイプとさまざまな種類があります。